「失敗を恐れず挑戦できる」、「若手も活躍している」、「先輩や上司が心強い」。浜松ホトニクスで働く社員の声には、担当部署を問わず共通点があります。

時代の先を行く光の技術や製品を生み出すことができている理由は、働く環境の良さも大きな要因です。

半導体の故障を解析する装置を開発する部署のマネージャーとその部署に所属する若手社員のクロストークから、浜松ホトニクスの今と未来が見えてきます。

 

 

M.I. 2006年入社

学生時代の専攻 電子光情報工学
休日の過ごし方 ランニング(フルマラソンのベストタイムは2時間57分)
担当業務 半導体故障解析装置を開発する第18部門をまとめる部門長。開発の工程や納期など、部全体を統括する。現場での開発経験を生かし、現在は次の製品開発に向けてお客様の声を集める市場要求調査の役割も担う。

Y.T. 2019年入社

学生時代の専攻 情報工学
休日の過ごし方 大型バイクでツーリング・ドラマ鑑賞
担当業務 第18部門で半導体故障解析装置のソフトウェア開発を担当。Iは直属の上司にあたる。海外の現地法人やお客様とのやり取りでは、メールや電話で日常的に英語を使う。海外出張の経験も。

失敗を恐れずチャレンジ 若手も活躍できる文化

M.I.(以下I):Tさんは浜松ホトニクスに入社して5年経ちますが、どんなところに会社の良さを感じていますか?

 

Y.T.(以下T):若い時から何でも挑戦できるところが一番の魅力だと感じています。「やりたい」が言いやすい環境です。困った時は上司が何とかしてくれるという心の支えがあるので、失敗を恐れずにチャレンジできるのだと思います。向上心やチャレンジ精神のある周りの人たちに刺激を受けて、自分自身も成長できていると実感しています。

 

I:私も若い頃から上司に意見や希望を伝えて、挑戦する場をつくってもらいました。英語が得意ではなかったのに入社1年目から海外出張も任されて、自信をつけたのを覚えています。上司にはサポートやフォローをしてもらって、すごく助けられました。仮に失敗しても「貴重な経験」と怒られることはなかったですね。若い人たちが挑戦、活躍できる環境が浜松ホトニクスの文化になっていると感じています。

開発に不可欠なお客さまの声 コミュニケーションが重要

I:入社前と入社後でイメージの違いはありましたか?

 

T:会社に入るまではBtoBの業務だとイメージしていました。ところが、実際はお客様と直接お話ししないと分からないことがたくさんあります。社内でも他の部署と話す機会は多いので、積極性やコミュニケーション能力は不可欠だと感じています。自分の足を使って動かないと、お客様を満足させる製品はつくれません。

 

I:特に私たちの第18部門が担当している半導体の故障解析装置は大きな機械なので、みんなで協力しないとですよね。私も入社前は設計や製造に注力する仕事だと思っていましたが、お客様とのコミュニケーションが一番大事だと今は考えています。

 

T:そうですよね。自分では良い製品を開発したと思っていても、お客様が同じように価値を見出すとは限りません。求めているのはどんなものなのか、どのような課題を解決したいのかなど、信頼関係を築いてお客様の声を聞くことを大切にしていきたいです。

忘れられない苦い記憶… 失敗で終わらせず財産に

T:Iさんは入社から20年近く経ちましたが、記憶に残っている仕事はありますか?

 

I:実は1つ、忘れられない大きな失敗があります。お客様と仕様をやり取りしながら開発した製品が完成して、いざ納品したら「こんな使えない装置を持ってきて」と言われた経験があります。当時は、お客様に伺った通りに製品をつくった自分に非はないと考えていました。ただ、振り返ってみると「本当にお客様が必要としている製品を理解しきれていなかったのかもしれない」と反省しました。その経験だけを見ると失敗ではありますが、お客様との接し方を見直す機会となり、その後に生きる貴重な仕事だったと捉えています。部下にはその失敗談を交えながら、お客様とのコミュニケーションがいかに大切かを伝えています。Tさんは、印象に残っている仕事がありますか?

 

T:急きょ、韓国出張に行ったことですね。開発の仕事を理解してきたタイミングで、「お客様のところへ行って、不具合の原因を調査したり、要望を聞いたりしてきてほしい」と告げられました。お客様とは英語でコミュニケーションを取ることもあって、私1人で大丈夫なのか不安でした。決められた期間内で不具合の原因を突き止められず、苦い記憶として残っています。

 

I:Tさんに韓国出張をお願いした理由は、「英語を話せるし、ハングル語も読めるから」と冗談で説明しましたが、実際は「最後まで責任を持って絶対にやり切ってくれる」と考えたからです。何の心配もなく送り出しました。結果的には帰国してから仕事を完結させることになりましたが、お客様が満足する形で問題を解決してもらったので、期待通りの活躍だったと今も思っています。

 

T:求められていた仕事に対して出張期間中で100 %の答えを出せず申し訳ない気持ちがあったので、そう言ってもらえると安心します。自分自身の成長につながる海外出張には、今後も積極的に行ってみたいです。

業界をリードする技術開発へ 部の力を結集

T:Iさんは今後について、描いているビジョンはありますか?

 

I:今、半導体は世界的に注目されていて、その構造は小さくなったり、縦方向に複雑になったり、日々進化しています。私たちは半導体の故障解析装置を開発している部署なので、みんなの力を結集して新しい半導体に適応する他社に負けない解析技術をつくり上げたいと思っています。Tさんを含めて部署のメンバーの頑張りで売り上げがすごく伸びているので、社内でもトップの数字を上げられる部署になりたいと密かに思っています。

 

T:社内の売り上げ1位は遠くない未来に達成しましょう!私は5年後、10年後の目標として、ソフトウェアを1から開発できるようになることを掲げています。最近はお客様とコミュニケーションを取る場面が増えているので、その声を基にしたソフトウェアをつくりたいです。

求められるのは課題解決の意欲 重要性が高まる英語力

I:浜松ホトニクスには技術に尖った人や自分の考えを製品に生かしたい人、さまざまなタイプがいます。Tさんは新しい仲間として、どんな方に加わってほしいと思っていますか?

 

T:私たちの部署だけではなく、コミュニケーションが大切になる会社だと思っているので、話し合いながら仕事を進められる方と一緒に働きたいです。みんな、社内外での会話や論文などさまざまなところから新しい課題を見つけてきて、解決したいと話していますよね。

 

I:浜松ホトニクスには課題を解決したり、今できないことをできるようにしたりする方法を考えている人、そこに楽しさを感じている人が多いですね。チャレンジしたい気持ちをもっている新しい仲間を待っています。それから、英語の重要性が高まっているので、理系で英語力の高い人材は心強いですし、この会社で活躍できると思います。

「仕事はなくならない」 光の可能性は無限

I:会社の未来が明るいからこそ、若い人材にどんどん入ってきてほしいという思いもあります。半導体の構造は難しくなっていて、いつか光が使えなくなると言われていましたが、最近は波長を変えると熱になったり、短い方に行くとX線になったりといろいろ活用できることが分かりました。熱は波長の長い光で、いろいろな波長を試していくことで半導体の故障解析の可能性を広げることができると感じています。

 

T:光と言われると発光だけに目が行きがちで、全ての解析が光に由来すると考えたことはありませんでした。最初に半導体故障解析装置のソフトウェア開発に携わった時、発光解析を担当していました。この解析技術は完成されているものなのではないかと思っていましたが、経験を重ねると改善点が見えてきます。まだまだ尽きない解析手法が眠っていると想像するとおもしろいですよね。

 

I:発光検出は20年前からありますが、改良の余地も新しい開発の余地もあるので仕事はなくならないと思います。浜松ホトニクスが10年後、20年後に、どういう技術や製品を生み出しているのかを考えると今から楽しみです。光に秘められた可能性は無限にあると感じています。半導体は今、水や電気といったインフラのように生活に不可欠なものになっています。私たちがつくった装置が社会に貢献できているのは、大きなモチベーションです。

 

T:私も同じです。半導体について調べると、浜松ホトニクスの名前が出てきます。ものすごい、やりがいですよね。

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半導体故障解析装置

PHEMOS-Xをはじめとする当社の半導体故障解析装置は、半導体デバイス内部の故障に起因する微弱な発光・発熱などを検出しその位置を特定するシステムです。

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